グリーンスパン前ＦＲＢ議長、サブプライム監視強化案退ける

　［シカゴ　９日　ロイター］　元米連邦準備理事会（ＦＲＢ）理事のエドワード・グラムリッチ氏は、グリーンスパン前ＦＲＢ議長の議長時代にサブプライムモーゲージ（信用度の低い借り手への住宅融資）を手掛ける金融機関への監視を強化するよう前議長に提案したが、前議長はこの提案を退けたと語った。

　９日付のウォールストリート・ジャーナル（ＷＳＪ）紙に掲載されたインタビューで明らかにした。
　同紙によると、１９９７─２００５年までＦＲＢ理事を務めたグラムリッチ氏は、２０００年頃にグリーンスパン前議長に対し、ＦＲＢの規制対象である銀行の傘下にある消費者金融機関にＦＲＢが調査官を派遣すべきだと提案した。

　同氏は、理事会ではなく、グリーンスパン前議長個人に提案したとした上で「前議長がその案に反対したため、わたしはそれ以上その案を進めようとしなかった」と語った。

　これについてグリーンスパン前議長は同紙に対し、サブプライムを手掛ける金融機関に関して特に議論した覚えはないとしながらも、監視の強化には反対していただろうとし、「住宅ローン申請の取り扱いを監査することは、ＦＲＢにとって大変な労力を要する。（監査を実施していたとしても）その労力に値するような何かを見つけることができたかどうか、わたしには定かではない」と語った。

ヤフーニュースより　抜粋


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